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地方競馬関係者インタビュー/ 大井競馬場・装蹄師 森 英幸さん

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大井競馬場・装蹄師/ 森 英幸さん


 厩務員をしていた父親の仕事を幼少期より手伝い、装蹄師の仕事に興味を持ち、大井競馬場で装蹄師に。


装蹄師になろうと思ったきっかけ

 父親が厩務員で子どもの時から、父の仕事を手伝いながら、装蹄師の仕事を見て魅力を感じていました。
 そこで、父に大井の装蹄師さんを紹介してもらいました。 最初は、蹄鉄に打ち付ける釘を打ったり外したりする作業から始め、次にトモ脚(後脚)の装蹄を行い、技術を身に着けていきました。

装蹄師の仕事をしてのやりがい

 装蹄をした馬が走ることや、脚元の弱い馬が、その馬に合った装蹄をすることによって、きっちりと仕上がっていくことが嬉しいですね。

装蹄について

 脚がまっすぐで垂直に削蹄できれば一番いいのですが、脚が本当にまっすぐという馬はなかなかいなく、だいたいの馬は多かれ少なかれ、 外向きや内向きがあるので、脚の形を見ながら爪の角度を合わせて削蹄していきます。 例えば、脚が外向いていたら、向いている分の角度に合わせて削蹄し、脚が曲がっていても自然に歩けるようにします。
 装蹄の基本形はありますが、馬の脚と爪の形に合った削蹄ができるようになるには時間がかかります。特に前脚の削蹄は難しく、 脚の形も前の脚の方が、個体差があり、同じ外向、内向でも、馬の歩き方や体重のかけ方が違い、また、蹄床の潰れ方でも削蹄方法が異なります。

装蹄師という仕事の魅力

 馬は、それぞれ1頭1頭が脚の形や向き、爪の形や大きさが違うため、どれだけの馬の装蹄をしても、 これでいいという正解がないところが難しくもあり、魅力があるところです。
 30年間、装蹄師をやっていますが、常に試行錯誤しながら仕事をしています。

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